結婚指輪を硬度で選ぶ方の盲点 アトリエ花風里

2016.07.02
みっちゃまん
手作り結婚指輪

結婚指輪は毎日身に着けるモノだから、傷が付かない方が良いとの考えで鍛造を選ぶ方が増えてると聞きます。

確かに未来に希望を抱いて結婚準備をしてる2人にとっては重要なことだと思います。

ここでは、違いをもう少し詳しく説明して満足のいく結婚指輪選びのお手伝いをさせて頂きたいと思います。

 

鋳造と鍛造

宝飾品においての違いを簡単に説明すると、鋳造は型に溶けた地金、プラチナや金を流し込み成型する方法で、鍛造は金属が熱いうちに叩きながら成型する方法です。

刀や包丁の高級品などを作ってる鍛冶屋の焼けた金属を叩いてる姿はどこかで一度くらいは目にしてるとおもいます。

刀鍛冶屋

硬いから傷が付きづらい!確かにそうです。

正しいです。

 

でも残念ながら鍛造で作られたモノでも傷は付きます

えっ?って感じでしょう?

傷が付く時間の違を知る人は少ないみたいですね。

市場の大半が鋳造と云うのにも意味があるのです。

 

硬さの違いは分子の密度

熱せられた金属を徐々に冷めながら叩く事で、その分子をギュッと締める事で硬くなり、硬度の違いは出てきます。

少し話が自動車業界に飛びますが・・・

車を軽くする事がモータースポーツの世界では当たり前の認知です。

そこに強度=硬度を求めないと、人が操るモノですから命に関わります。

凄いスピードでコーナーを曲がる時に、タイヤホイールの金属が曲がってしまったら危険ですよね。計量を目指す業界で、軽くて強い金属の開発は必須です。

昔はアルミの削りだしホイールはとても高価なモノでした。 今でもですが・・・

鍛造技術で硬くしたアルミの塊を旋盤などの機械を使って削りだして成型していくのです。

 

海外のジュエリーメーカーで鍛造と謳ってる所はこの手法が多いですね。

殆んど工業製品のような仕上がりにも見えますね。

 

自動車産業のボディーやアルミホイールを軽く、強くしたいとの研究が、流し込む鋳造技術を進化させたのでしょう、鋳造を鍛造と同じような硬度を持たせる事になったのです。

高圧凝固鋳造法とも半融鍛造法とも溶湯鍛造とも云われるみたいです。

 

この技法を使ってジュエリーを作ってる所も現れてきました。

事実、有名ジュエリーメーカーでもしっかり鍛造と謳っていますし、鍛造では有名なジュエリーメーカーの商品がどうしても鋳造にしか見えないのに、鍛造と謳ってるのにも疑問が残るところですね。

 

鋳造と鍛造による指輪の強度

鋳造も鍛造も指輪としては十分すぎるほど使う事はできます。

 

研究機関で純プラチナの指輪で鋳造と鍛造の強度を調べたモノがありました。

幅2.1mm×厚み1.2mm

強度は約2倍強との研究成果ですね。

4㎏と8~10kgとの事でした。

4㎏の圧で曲がる鋳造と8~10kgで曲がる圧と・・・数字だけでみると、確かに違いますが・・・幅2.1mm×厚み1.2mm

そもそもが細く薄いですね。

 

それってどれ位の力なのでしょう?

人間の握力と比較すると解り易いかもです。

見てみると、結婚時期を考慮して30歳を調べてみると、30歳男性平均が48kg、女性が28kgとの事でした。

強いはずの鍛造でも8~10kg!?、それなら女性でも簡単に変形するほど柔らかいですよね。

 

素材としての硬度

鋳造が良いか?鍛造が良いか?を論議する前に、素材としての硬度も関係してきます。

プラチナ(PT900)と金(K18)をどちら強いと聞かれますが、硬度だけを取るなら金です。

プラチナ神話が蔓延する日本では意外と知られてない事です。

 

では18金と10金では?

断然、10金です。

 

傷が付くことが嫌なら、素材や形状を考慮した方が良いと思うのです。

実際、某有名メーカーの鍛造を確認した所、先の溶湯鍛造で作られていたのです。

元々は巣(ス:鋳造の時に空気の泡が入り小さな穴が空く事)を出さない為の圧力なのです。

何十気圧を掛ける事は無いです。

 

宝飾業界では冷間鍛造がいわゆる鍛造です。

鍛造が流行っているから、それらを鍛造と呼ぶことにとても疑問を感じます。

そんな鍛造は一般的な鋳造と比べるとそれ程の大差はなく、傷は付きます。

 

メンテナンスを考える

鍛造が鋳造と比べて傷が付きづらいのは事実です。

それでも、私の体感から言えば、2~3倍位の違いは無いです。

 

結婚指輪の様に毎日使うモノであれば必ず傷はつきます。

1年もすれば新品の様な輝きは無くなります。

 

なので綺麗な状態で使いたいと鍛造を選ぶのであれば、何年も綺麗ではいない事を承知の上で選択しましょう。

更に子供が出来たり、長年の生活で体重が増え指のサイズが大きくなった時は特に注意をしましょう。

 

サイズ直しの時に指輪を切り、地金を足してサイズを上げる訳ですが、その時に必ずロー付けといって火を掛けます

火をかける事で、焼鈍し(やきなまし)といって金属が元の分子構造に戻ってしまいます。

 

鍛造を選ぶ時は、サイズ直しの時も鍛造処理をするのか?を確認した方がいいですよ。

デザインに因っては、再度冷間鍛造の叩く処理が難しいデザインも多々見かけます。

 

傷が付かないから鍛造を選ぼうと考えてる人は特にメンテナンスの事を考えてみて下さいね。

生涯その地に居て、生涯そのメーカーが存在するのか?

 

何処にいても修理が可能な手法や素材を選択する事も選択肢に入れる事も必要かもしれませんよ。

他とは違う付加価値を求めるより、未来永劫まで結婚指輪を使う意味を考えたい。

アトリエ花風里が鋳造方式を採用し、一般的に流通している素材を使うのには意味があるのです。

 

2人で手作りする意味結婚指輪を交換する意味を知って、結婚生活を笑顔の絶えない素敵な環境にして頂きたい思いからなのです。

 

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みっちゃまん

投稿者: みっちゃまん

アトリエ花風里店主、社会事業プランナー。 様々な業界や社会の縦割りな考えに疑問を感じ「既成概念を破壊する」をテーマに活動しています。 主事業のブライダル事業、宝飾事業の古い考え方から時代に合った仕組みを提案しています。

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