
アトリエ花風里には在庫が全くありません。それは、既存の結婚指輪を売らないという信念があるからです。
そして何より、指輪自体よりも2人が紡ぐ2人だけのための指輪物語を尊重したいからにほかなりません。
結婚指輪を求める2人の指輪物語
これは、結婚を控えたとある若い男女の物語。
結婚の印にと結婚指輪を求め、2人で手を取り合い、あるブランド指輪ショップに向かった。
店に入ると、燦然と輝くリングたちが自分達を迎え入れてくれた……かに思えた。
結構高いもんだな!? けっこう厳しいな……
そう思ってた時、ショーケースを挟んでショップのお姉さんが声を掛けてきてくれた。
「結婚指輪をお探しですか?」
「はい、そう思って来たんですが……」
「ご希望のデザインや価格帯はおありでしょうか?」
「ええ……と、まあ人並み程度と考えているんですけど……」
「承知しました。一般的にはこの辺りのグレードのリングでございます」
「はあ、ありがとうございます。宝石とか……出来ればダイヤが良いんですけど、入れられます?」
「そうですね。何とかなると思いますよ」
「それとプラスで……、結婚指輪と婚約指輪を合わせて30万円くらいで購入したいんですけど……どうですか?」
「え!……、結婚指輪オンリーならばなんとかご提供できますが、婚約指輪も合わせてとなると、私共の方ではほぼ不可能というより他ないですね」
「ああ、まあ、そうですよね……」
まあ実際、結婚情報誌で「結婚指輪が1対で平均20万前後」で「婚約指輪が30~40万くらい」って記事を読んだもんなあ……。
でも、これ以上のお金は出せないし、どうにかして30万くらいで両方用意してもらう事はできないのかな。
と、
ここで、2人は閃きます!
指輪を購入するんじゃなくて作ろう!専門の人に全部やってもらうフルオーダーは無理でも、セミオーダーか自分達のハンドメイドなら用意できるかもしれない!
じっくり頑張って作れば、お金をかけなくても大丈夫だ!
ブランド物じゃなくても、この世界に同じものが2つとない指輪になるもんね!
思い出作りにもなるし!
この後も、2人は一応数件の指輪ショップを訪れました。
でも、やっぱり2人の気持ちは自分達で作る結婚指輪に傾いていました。
2人は、実際に探し始めます。

1対のリングを1個の原型から生み出す
男性が女性の、女性が男性のリングを作る。
それもグッドだけど、もっと素晴らしいのは1組のリングを2人で作る事と考えました。
2人が手を取り合って気持ちを込めて作った、全く同じリングを2人ではめる幸福感がそこにはあると考えたからです。
アトリエ花風里との巡り合い
2人はハンドメイドの指輪工房とセミオーダーの指輪ショップを複数見て回りましたが、それぞれメリットもデメリットもあって、イマイチ「これだ!」と感じる店が無かったのです。
実は、昔2人で銀製のアクセサリーをオーブントースターでハンドメイドした事がありました。
だから、結婚指輪もそんな風に簡単に作製できると思い込んでいたんですね。
2人で今一度良く調べると、金属加工の手段は主に3タイプある事が分かった。「鋳金(ちゅうきん)」「鍛金(たんきん)」「彫金(ちょうきん)」だ。
鍛金は指輪の様な小さなモノには向かない技法だし。
まず、叩いたり打ったり削ったりして作成する彫金の指輪が存在するけど、卓越した技術がいるから、一般人にはまずムリ。
出来上がったモノも見たけど、いまいちイメージしてるモノと違うし・・・
結婚指輪なら鋳金の難易度が一番低いという事が分かった。
事実、お店で売られてる指輪やペンダントの大半が鋳金という事もわかりました。
で、このアイデアに至るまでには色々とあった。
どのショップに出向いても、
「旦那様のリングを奥様が、奥様のリングを旦那様が作製してはいかがでしょう?
旦那様のものはストレート系の太め、奥様のものは多少丸みを帯びた細めのリングが良いと思いますが、いかがでしょう?」
なんて勧められて、さらには、
「フォルムもサイズも完全に異なるリングを2個作製する事になりますので、2個の型が必須です。そうなると、予算を多少超えるかもしれませんが、構いませんでしょうか?」
なんて、確認してくるショップもあった。
で、2人も一応粘って、
「同一デザインで良いので、1個の型でなんとかなりませんか?」
なんて聞くけど、店員は、
「大きさが異なりますからね……。槌で型は壊してしまいますし。やはり、2個作製するのですから、異なるデザインにしましょうよ!」
なんて、返してくるばかりだった。

予算は予算で、しっかり教えてあるのに……。2人は何だか納得できなかった。
それに、それぞれが相手のリングを作るっていうのも何だかしっくりこないし。
当然、それぞれ自分自身のためにリングを作るっていうのも違和感があるし……。
「やっぱり、1つのリングを2人で協力して作製したい」という気持ちを抱いていたところ、ある指輪工房からユニークな声が掛かった。
それが「アトリエ花風里」だったのです。
1個の型から1対の結婚指輪を作成可能な、自分達で作る指輪工房のようだ。
「1個の原型から、指輪サイズの異なる1対のリングが作製できますよ!むしろウチではそれが基本ですよ。2人で1個の原型を作製して、対はいかがでしょうか?」
「え?なんかどこに言ってもムリだって断られたんですけど。石膏の原型も槌で壊しちゃうからって……」
「まあ、やっぱり1個よりも2個型を作った方が儲かりますからね。ぶっちゃけ、ただのセールストークでしょうねえ。ウチの場合原型からゴム型を作り、中央で切断してまた合わせれば同一の原型が何回でも使えるんですよ。
その原型はお渡ししますから、不幸にもリングを紛失されても、その原型に金属を流せば、完全に同一のリングが作製できますからね」
「不幸にも、と言いますけど私達の知り合いにも結構リング紛失してる人いますよ!でも、型がもらえるならもしもの時に本当に助かる!」
型が1個だけでOKなので、そのご予算で十二分に足りますよ!というか、ヨソよりも良いものが作れちゃうかも・・・
「え!それもホント嬉しいです!あ、それと婚約指輪も同時に作成したいんですが……。さすがにこの予算じゃキツいですかね?」
「えーっと、うん。バッチリイケますよ!その予算で良いリング作っちゃいましょう!」
「マジか!?ありがとうございます!良かった!」
これが2人とアトリエ花風里の出会いだった。そして、リング作りへ!

2人で手作りする「大切な共同作業」
ジュエリー職人、専門家のオーダーメイドもレディメイドのブランドリングも素敵だ。
でも、たとえ素人でも2人で手を取り合って作ったリングはもっと素晴らしい。
幸福のメモリーがリングにしっかり宿るから。これは、2人の手作りじゃないと実現できない事だと思う。
アトリエ花風里を訪れた2人。
「どうも!色々とよろしくお願いします!結婚指輪を作りたくてワクワクしてます!」
「良いですね。では、さっそく進めてみましょうね。まずはデザインから始めましょう。カタログや見本を眺めてお気に入りのデザインを探して下さい。好きなデザインを直感で選んで良いと思いますよ。」
「スッキリして飽きない、毎日自然にはめられるデザインが良いんですよね。それから、日付と名前を内側に刻みたいなって思ってます」
「『シンプル・イズ・ベスト』って事ですね!そう考える人達は実は多いのですよ。じゃあ、オーソドックスなデザインにして、ワンポイントで石を入れて、2人で内側に字を刻んでみると良いですね。」
「え、え、ちゃんとできるかなあ……!?」
「大丈夫!教えながらちょっとずつ作るからね。素敵なリングにしましょうね!」
2人は、手取り足取り教えてもらいながら、ちょっとずつリングを作り上げていった。
リングの型になるロウ(ワックス)をリングの太さに切断して、紙やすりでフォルムを仕上げて、ルーターで内側に字を刻印した。
男性はアルファベットを。女性は数字を。
もちろん初めて手作りする一般の人だから、バランスはいびつで、長さも深さも不揃いだった。でも、気持ちが込められたお互いの文字を眺めるたびに、自分達の個性を感じて、
「なんかステキだよね!」
と心がポカポカになるのを感じていた。

最「高」よりも最「幸」の夫婦ブランド
アトリエ花風里は、最「幸」の夫婦(めおと)ブランドをご提供しています。
最「高」のブランドリングを売ってマージンをいただく一般的な指輪店とは方針が異なります。
最「幸」のブランドは「夫婦ブランド」。つまり、この世にただ1つのブランドの事である。これがアトリエ花風里のモットーです。
いつでも身に付けていられる婚約ネックレス
およそ6週間が経過した。
リングが完成したとの知らせが届いた!
しかも最後の見積りを出したところ、予算内で更に新郎の指輪にも小さなダイヤを付けられる事になったのだ!
まさか予算が余るなんて!
そして、一緒に作成した婚約ネックレスも完成していた!
婚約ネックレスを作るに至った過程はこうだ。
2人が心を奪われていた大きめなダイヤモンド。
予算はほんの少しオーバーするが、他店と比べればはるかに安い。
これを婚約指輪に入れたいと考えていたが、よく考えれば毎日はめるとそのダイヤが邪魔になってくるかもしれない。
それに、大きいから引っ掛けそうで、子供が産まれたら危なそうだし。
だからといって、タンスに大事に保管しておくだけというのもなんだか寂しい。
悩んでいたところ「そのダイヤを使ったネックレスを作製しては?」というアドバイスを受けたのだ。
ダイヤモンドが引き立ち、ヘンに飾らず、それでいて唯一無二の存在感を示すデザインを教えてもらった。

出来上がったネックレスは、遠くから眺めようが、どんなアングルから眺めようが、独特の存在感を放っていた。それなのに、全く気取った感じが無い上品なものだった。
その後の日々の、様々なシーンで、
「素晴らしいネックレスですね!じっくり眺めても良いですか?」
なんて興味を向けられるようになったそうだ。
表面はとても綺麗に仕上がってるのに、2人で刻んだ内文字は少しバランスが取れていないところとか、作った時の緊張感、交わしたコミュニケーション、結婚指輪を2人で作るという独特の興奮など
リングを眺めるたびに、幸せの記憶が昨日の事のように思い出せる。
あのときのあなたの緊張で顔がこわばってたよね……。
君だって、すっごくキョロキョロして落ち着かなかったよね。
でも、楽しかったね。
幸せな思い出になったよね。
文字には「人となり」、別の言い方をするならば「個性」が出ます。
妻のなんにでも一所懸命な性格。
夫の大胆でどっしりした人柄。
などなど、自分達で刻んだ文字だからこそ、あふれ出てくるものがあります。
提示した予算に近く、結婚指輪はもちろん婚約指輪まで一緒に作ってくれて、それがとても素敵なものになった。
最初の頃に探していた有名ブランド指輪店で「予算内だとこのくらい」と見せられたものとは全然違っていた。
たった一個の原型から、デザイン、フォルム、そして刻印が一緒の一対の結婚指輪を生み出す。
この世に1つ。
2人だけの結婚指輪は、女性の場合は縮めて、男性の場合は伸ばして大きさを調整する。だから、原型は2人の間を取った大きさになります。
ブランド品ではないですが、結婚指輪がブランド品である必要って本来は無いですよね。
毎日はめて幸せを感じられるのは、ブランドだからではなく、それが2人の愛情の印だからです。
ダイヤや金属等の素材は、一流品に少しも負けないものを準備していますのでご安心下さい。
2人で一緒にデザインして、制作した1個の原型から、2人の色々な気持ちを込めた一対の結婚指輪が完成します。
そして、これこそが唯一無二の、世界最「幸」の夫婦ブランドなのです。
あなたも2人の指輪物語をスタートさせませんか?
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