2人がアトリエ花風里の門を叩いたのは横浜店での事でした。
手作り指輪の説明をさせて頂いてる時に、旦那さんが大きく頷くのがとても印象に残っています。
最初は癖かな?とも思いましたが・・・
私共、アトリエ花風里では、指輪の説明をさせて頂くとき、デザインや料金の事を話す前に、手作り指輪の意味、2人で作る事の意味を説明させて頂いております。
この説明をするブライダルリングを取り扱うお店は無いと思います。
大抵は結婚してる証と答えるところが大半だと思いますね。
結婚指輪にしても婚約指輪にしても、15,000店舗とも言われる宝石屋さんの中で、定義を付けてる所は無いからです。
その頷き方が後から解ったのですが、実は旦那様は恵比寿の有名ブライダル店のウェディングプランナーだったのです。
名刺にはパーティコーディネイターとありますが、結婚に対する考え方に物凄く共感、納得されていたのでした。
そこまで結婚する2人の為を考えてアドバイスするお店は無いと思いますと・・・
どちらかと言えば売りに走ってしまうお店が多い中で、その様な考えでブライダルのお仕事をしているとは頭が下がりますとまで言って頂けました。
プロの目から発せられた嬉しいお言葉でしたね。
劇団活動から結婚へ
演劇をされてる方でしたら、メジャーデビューするまでは誰も経済的に厳しいのは理解できると思います。
私の友人にもいるので、理解してるつもりです。
彼等の生き生きした目を見ると、本当に羨ましく思います。
それが子供ができた事で、結婚し生活ベースを一般の方と同じにするのです。
お金がなくての苦労話は劇団員であれば、誰もが持ってる事実ですよね。
彼らは子供ができたから結婚する事に繋がったと、笑って言っていましたが、それも2人の人生なのです。
愛が何なのかも知らずして子供を作ってしまい、子供を捨ててしまったり、虐待をするような精神性の低い人達よりは、子供を守ると云った目的は何よりも素敵だと思うのです。
子供が産まれ、その子を抱く旦那さんの姿を奥様がこっそり写真を送ってくれましたが、その姿には、子供を守るぞ!と云った決意が滲み出でいたことを私たちは感じました。
年を取って、あの頃は楽しかったと酒のつまみに出来るのも素敵ですよね。
デザインのこだわり
デザインは最初、ストレートな指輪にゆるいS字の山が浮かぶデザインでした。
ワックスの修正がおわり、画像をメールで飛ばし、確認して頂くと違うとの事になりました。
このデザインで良いのですね?とのサンプル画像も付けて修正したのですが、違うと言うのです・・・??
実際にデザイン依頼を受ける時は、必ず何かしらの画像を職人に渡すのです。
自分でデザイン画を描くことが苦手な人達は他店からのカタログや、NETからの画像をプリントして、その画像を職人にも確認してもらうのです。
デザイン画で理解できない時は、再度会ってお話を聞かない事には、イメージと違うと云った事も出てきてしまうので、横浜で奥様と再度お打合せさせて頂きました。
最初に、このデザインとの事ではなかったですか?との問いに、もじもじしながらも、こっちのデザインが良いとの話で・・・^^;
デザインは何でもいいと言う旦那さんの前で自分の主張を伝えきれなかったのだと解釈し、全面修正を試みる事にしました。
アトリエ花風里では、2人でワックスを一つ作り、そこに2人で文字を刻み、そのワックスの文字を生かして、職人が要望通りのデザインに修正して仕上げるので、仕上がりは市販の商品と比べても勝るとも劣らない作りになるのです。
納品をした時の奥様のイメージ通りとの歓びの顔に、ホットしたのと同時にお客様の要望にお応えする事の大切さを再認識させて頂きましたね。
全ての人に納得の指輪を付けていただき、結婚生活を乗り切るためのアイテムにしていただきたいからなのです。
奥様が手作りした時の動画を旦那様に内緒で作り、子供をだっこした旦那様の写真を画像に差し込みながら作った制作動画をいつ、旦那さんが見るのか?
とても楽しみに待っている私達です。
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