
結婚指輪を制作されたIさま夫妻
※インタビューは2021年3月で、新型コロナウィルスが流行している時期です
Q.花風里で指輪を作ることにした理由はなんですか?

静かに結婚式も挙げず、籍だけ入れることになりました。でもせっかくだから、何か思い出に残ることをしたいよねって話をしていて。「指輪って買うだけじゃなくて作れたりするのかな?」という話を2人でしていたのが最初のきっかけです。
コロナウィルスの影響が収まってきて、旅行とかそろそろできるかなっていうタイミングが来たので、旅行先で思い出も含めて作れたらいいんじゃないかなってイメージで調べていました。
Q.手作りの結婚指輪に対して何か不安や問題などありましたか?

作るのはいいですけど、着ける気が起きないような変な出来になったりしたら、一生ものですから不安かなということはありましたね。

元々、アクセサリーや高価なものにあまり関心が無くて、色々あると思うんですけど、特に関心がありませんでした。物を作るのは好きなので、何か手作りできるならそれがいいなってなりました。
Q.作る前に何か不安に思っていたことはありましたか?

シンプルなものでいいよねって思っていたんですが、こういうデザインにしようとかどんなのがいいんだろうとか漠然としていたので、「実際にこんなのが作れるのかなあ」って写真をいくつか見ていたくらいでした。
自分たちで作るとしても、「デザインどうしようかな」っていうのが若干不安だったぐらいですね。

お店に行ったら、「自分たちでコンセプトを決めていこう」と言ってくれたので。「あまり考えてきていないぞ」「なんか出遅れてるぞ」という感じがしました。

Q.他店の指輪と比べたりはしましたか?


Q.最終的に花風里に決めた理由は何だったんですか?


文字を入れるだけ、みたいなのも結構見ますけど、作るときに自分たちで手を入れられるのがいいなと思いまして。

Q.お2人は旅行にご興味があるんですね?

プロポーズした後に「出かけたいね」って言っていて、候補が北陸でした。そう考えているときに指輪の話もちょうど出てきて、合わせて旅行にも行けるし。「思い出の指輪が作れるならいいんじゃないか?」という話が3月に出たんです。
その後緊急事態宣言が出てしまい、9月に延期になりました。
Q.どんな指輪を作られたんですか?



個々に見ると台形で、合わせると6角形になっているんです。
Q.デザインにはどんな意味が込められているんですか?

そうしたらオーナーに「コストは考えてきた?どうするの?」って聞かれまして。「困ったな。どうしよう、あまり考えてない……」みたいな。「シンプルな指輪なら、それで」と返したんですけど、「(シンプルな)それってどういうこと?」みたいな感じで突っ込まれて、「じゃあコンセプトを考えよう」という話になったんです。
「他に制作した人で、お互いの素材の一部を交換して入れる」というのをやっている人もいると聞き、「そういうの良さそうだな」とも思いました。

僕らは尖っているよりかは、安定してゆったり長くいたい、みたいな性格なんですけど、そういうのに6角形って似合いそうだね、とか。
6角形って調べてみたら縁起が良い形らしくて。カメの甲羅も「亀甲模様」って言いますよね。カメって長生きする縁起の良い生き物ですし。あと、ハチの巣とかに見られるような6角形が繋がった構造、「ハニカム構造」っていうんですけど、簡単には壊れない丈夫な構造らしいんです。
そういうのが色々繋がって、オーナーとも相談してアイデアをいただきながら、6角形って自分たちに合いそうだなと思って決めました。
Q.指輪を作った後、生活や心境に変化はありましたか?

心の片隅に、いつも一緒に指輪を作ったときのことが何となく記憶にあるんです。一緒に作ったものをお互い今指に着けているんだなという感覚がある。
作るときに「出会いのきっかけ」とか、「生い立ち」とかオーナーに色々インタビューされたんです。「結婚してどんな人生歩んでいきたい?」とか。話しながら作りました。それが関係しているんじゃないかと思います。
刻んだ文字は「オネスト」って書いてあるんですけど、内側に「誠実さ」とか「正直さ」とか入れようか、みたいに決めるまでの議論で、「2人でどういう生き方をしてきた」っていうのを改めて向き合う時間だったので、作ったときの気持ちが指輪にこもっていて。6角形の半分があるし、裏側には文字も刻んであるし、「“一緒に向き合っていくんだよね“という気持ちをずっと体に残している」、みたいな感じでした。

「あぁ私は結婚したんだ」というのを実感したり、というのはありましたね。
Q.この指輪制作サービスの良いところはなんでしたか?


例えば、どこに住むとか、家電はどれを買うとか、そういう具体的に実生活のことを話すのは必要に駆られてしますけれど、2人のコンセプトについて話すってこれまで意外に無かったなって思いました。そういう機会があったのは良かったですし、指輪作りの中でそういう機会が持てるっていうのは他の人にもオススメできるところかなって思います。
Q.どんな方にオススメしたいですか?

あとは、ブランドにこだわりがない人、見た目よりも中身とか質に価値を感じるような人にはよりオススメです。
指輪にこういうストーリーがあって、こういうのができるんだよ、ということに共感していただける人ですね。

Q.最後に、これから指輪を選ばれる方へ
自由にメッセージをお願いします

それが想像していた以上の体験だったのと、指輪作りに熱心なオーナーと一緒に考えて作っていけるので、良い時間になりました。

あとは単純に、世界に2つしかない指輪が作れたので、そういうポイントにピンッとくる方にはぜひオススメしたいです。