あらためて考える、ダイヤモンドの評価基準と価値
現在用いられているダイヤモンドの評価基準は、100年以上前に確立されたもので、当時の生活環境や技術水準に基づいて決められました。 たとえば、ロウソクの灯りのもとで10倍率のルーペを使ってクラリティ評価が行われていたなど、現在と比較して精度は非常に低かったといえます。
また、人間の目は曖昧で主観的なものであることから、欲望によって評価が改ざんされることもありました。
宝飾業界では、巧みなマーケティング戦略によって人々の欲求や嗜好に訴えかけることで、高価で高品質なダイヤモンドを求める需要を作り出してきました。 現在では超高倍率の顕微鏡やコンピューターを用いて高い精度で分析できるので、それらに対応した新しい評価基準が標準となっても良さそうなものですが、基本的に昔からある4Cが用いられています。
評価に囚われ過ぎない
美しいダイヤモンドであっても、基準に合わなければ評価は低くなってしまいます。 たとえば、内包物があっても美しさを損なわない場合や、内包物が美しいパターンを作り出しているダイヤモンドもあります。 ルーペで粗探しをしない限り見つけられないような僅かな傷でも価格差が付いてしまうのです。
人によって価値観は異なりますが、肉眼で見てもわからないような評価の差は、あまり気にする必要はないかもしれません。
ダイヤモンドの個性で選ぶ
ダイヤモンドは、地球の深部で数十億年をかけて生成された希少な天然鉱物であり、その希少性や美しさに疑いの余地はありません。 美しさや希少性は、評価基準やマーケティングによって左右されるものではなく、自分の目で見て自分の感性で選ぶことが大切です。
評価基準やマーケティングで付けられた価格だけをダイヤモンドの判断基準とするのは、少し残念な感じもします。。
アトリエ花風里では、評価基準だけに囚われるのではなく、個々のダイヤモンドの美しさや個性を楽しみながら、お客さまのご予算に応じたダイヤモンドをご提案しております。